韓国最大といっていい反日団体、それは「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯:正義連」というとても長い名称の団体で、この前身は「旧称韓国挺身隊問題対策協議会:挺対協(ていたいきょう)」という。この「正義連」は、韓国国民はもちろん、政権にも大きな影響を持っている。毎日新聞記者でソウル支局長を務めたジャーナリストの澤田克己は、自著の中で一市民団体であるはずの挺対協が、慰安婦問題解決の拒否権を持っている、としている。日韓合意によって設立された慰安婦財団を解散するよう、くり返し要求していたのもこの正義連。

その正義連を、公然と批判する勇者があらわれた。その人物の名は金文淑(キム・ムンスク)という。金氏は「挺身隊問題対策釜山協議会理事長」とこれまた長い肩書を持った人で、慰安婦問題に取り組んで来た重要人物だ。正義連を“同じ側の人間”が批判したというのがポイント。金氏は現在の正義連の代表、尹美香(ユン・ミヒャン)氏をこう批判した。

「そもそも挺対協は尹貞玉(ユン・ジョンオク)先輩と私で始めた団体だったの。尹美香はそのときは使い走りよ。彼女が代表になってからの挺対協は金儲け一途になってしまった。全てカネ、カネ、カネ。水曜日デモで募金をかき集め、世界中から寄付を集める。慰安婦たちも『私は英雄よ』というような振る舞いをするようになってしまった。立派な着物を着て、カメラの前でパフォーマンスをする。このように慰安婦を変えてしまったのも、尹美香や挺対協なの。そんな姿勢に耐えられなくて、私は彼女らとは縁を切ったのよ」「少女像は闘争のシンボルじゃないのよ。だから少女像の周りで大騒ぎするだけの市民団体は大嫌い。私たちの願いは平和、もう戦争をしないこと。少女像は、本当は平和の象徴であるべきなのよ」

ライター:高橋靖朗

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