ライター:浦郷直樹

私は戦争はもちろん反対です。なぜなら戦争を知らない世代であり、過去の植民地時代に起きた様々な戦争を賛成することはできません。今の時代から見れば、人類が幼かったと感じます。今を生きる私は「植民地支配」を賛成することもありません。

しかし、実際に植民地支配は世界で存在し、様々な戦争が起き、そして最後に第2次世界大戦が起きました。日本は、日清戦争で清国(中国)と戦い、日露戦争でロシアと戦い、第1次世界大戦で連合軍としてドイツと戦い、日中戦争で中国、最後に第2次世界大戦でアメリカ連合国と戦い敗戦しました。

一方で、西洋社会はこの数十倍の戦争を起こし、世界の殆どの国々を植民地化していました。日露戦争前、世界で白人国に支配されていなかったのは日本と台湾、そして韓国の半島でした。

第2次世界大戦が終わった後、アジア及び西洋の人々の発言した言葉を集めてみました。これらは全て公的に記録された発言です。下記に書きますが、これらの言葉を日本人として自慢したり、美化しているつもりもありません。「事実」として読んでください。

1. インドネシア歴史教科書記載「日帝の時代、日本はインドネシアに大きな利益をもたらした。第1に基礎教育。第2に軍事組織。第3に政府機構。これはインドネシアの独立の基礎となった」

2. ビルマ首相:バ・モウ「我々を白人支配から救い出してくれたのは日本だった。我々は戦争の終盤に日本から離れたが、その恩は忘れない。日本のようにアジアに貢献した国はない。そして日本ほど誤解を受けている国はない」

3. タイ首相:プラモード「日本のお陰でアジアは独立できた。日本というお母さんは
母体を壊してまでもアジア諸国という子供を産んでくれた。今日、アジア諸国が欧米と対等に話ができるのは誰のお陰か?それは自らを殺して生んでくれた日本というお母さんがあったからだ。我々はお母さんがお産を決意した「12月8日」そして、全ての力をつくして、私たちを生み、倒れてしまった「8月15日」を決して忘れてはならない

4.米国GHQ:ダグラス・マッカサー元帥「日本には石油もない、錫(すず)もない、ゴムもない、その供給を全て断たれたら、どんな小国でも戦争をする」

5.初代インド首相:「日本は謝罪をするような事をしていない。だから、インドはサンフランシスコ講和会議には参加しない。その講和条約にサインもしない!」

6.マレーシア外相:G・シェフエー「なぜ日本が謝るのでしょうか?あの戦争で、マレーシア人と同じ小さな体の日本人が大きな体のイギリス人を追い出してくれたではないですか。」

7・シンガポール首相:ゴー・チョクトン「日本の統治は厳しかった。しかし、日本軍により欧米のアジア支配は壊された。これはアジアに自信を与えた」

8.18代フランス大統領:シャルル・ドゴール「シンガポールが日本に奪われたとき、我々欧米の植民地主義は終わりを告げた」

9.ビルマ独立の父:オン・サン「日本軍の訓練は厳しかった。何度か自殺を考えるほどだった。しかし、我々がラングーンを取り戻したとき、我々は間違ってなかったことを確信した!」

10.イギリス軍総司令:マウント・バッテン「強かった日本軍は最後は精神力だけとなり、敗れた。しかし、何かが残った。それは「西洋人をアジアから追い出した」という結果だ。

11.S.F作家:H.Gウェルズ「あの戦争の敗者は日本ではない。真の敗北者はほとんどの植民地を失った西洋諸国だ。」

12.インドネシア情報相大臣:ブン・トモ「あの戦争は我々の戦争であり、我々がやらなければならなかった。それなのに日本に背負わせ日本を滅亡寸前まで追い込んでしまった。申し訳ない。」

13.スリランカ大統領:シャヤワルデネ「なぜアジア各国が、日本を自由にしろと望むのか。それはアジアにおいて日本が唯一信頼できる国だからだ!日本の理想に共感したアジアの国々を忘れないで欲しい。憎しみは憎しみでは消えない。愛することで消えるのだ」(サンフランシスコ講和条約の席上において)

14.台湾財閥:許 文龍(シュー・ウェンロン)「台湾の今の経済発展は、日帝時代の日本のインフラ整備と教育のお陰だ。当時の欧米諸国の植民地政策は、とても酷かった。しかし、日本は良心的な政策だった。日本は台湾に謝罪することはない」

ごく一部を紹介しましたが、私はこれら世界の著名人からの言葉に日本人として感謝していますが、どうしても納得できないことがあります。それは、日帝時代、イ・ウンジュン参謀など韓国出身の多くの将校たちを始め、116,294人の兵士と、軍属(医師、看護婦、事務など)126,047人、合計242,341人の韓国人が日本人と共に戦いました。(台湾は合計で225,340人)。(下の写真は日帝時代の韓国人将校たち)

だとするならば、上記の言葉は「韓国兵士」の皆様にも捧げるべきと思っています。
チェ・ギョンロク、최경록、元韓国軍参謀総長の言葉です
「私は韓国人でしたが、当時、少佐として日本人の部下を連れて戦場に行きました。私が敵中で重症を負ったとき、部下の日本人が自らもケガをしながらも、私を担ぎ、敵中を突破し、救ってくれました。私の日本人の部下はその後、そのケガで亡くなりました。私は旧日本軍として戦えたことを誇りに思っています。私は韓国を愛するからこそ、私は親日です」
と語られています。またチェ・ギョンロク氏が在日韓国大使をされていたとき、「私は多くのアジアの人々から握手を求められ、アジア独立のために戦ったことに感謝された」とも語られています。

私は何度も言いますが、戦争を美化したり、植民地支配に賛成もしません。軍国主義がいいとも思いません。しかし、現実に起きた「真実」を見たとき、なぜ家族を愛し、地域を愛し、そして地域が集まる韓国を愛したチェ・ギョンロク元参謀長や多くの韓国人将校たちが、2004年3月から「親日反民族行為者」として登録されてしまったのでしょうか・・・。
彼らは次の南北戦争でも北朝鮮と立派に戦ったのに・・・

私たち日本人はアジア独立を目指し、共に戦った韓国人将校、兵士を今でも「英雄」とし、アジアの人々にも韓国人将校たちの素晴らしい活躍を伝えています。上記に書いた世界の称賛の言葉を、私は天国にいる当時の韓国人兵士に強く捧げます。そしてその子孫である現在の韓国国民もアジアの人々から大きな称賛を受けるべきです。ベトナム戦争においても、米国に協力したのに今頃になって「ライダイハン」問題なんかで非難されなければならないのか。韓国人でもない私でも、韓国兵士の方々に対してとても申し訳なくて、悔しくて、涙が出ます。

歴史は常に「良い面」と「悪い面」が共存しています。また戦争の歴史は勝者が作ります。
しかし、歴史の「真実」に光を当てた時、その時代の人々の「想い」「考え」が見えてきます。その時代の人々の「気持ち」を読み解くために、歴史は「真実」を見なくてはなりません。

日本は戦後、アジア諸国に対して戦争賠償金を払おうとしたとき、多くのアジア諸国が賠償金ではなく協力金としてもう一度強いアジアを作ってくれと言われた事実があります。
中国でさえ賠償金を受け取りませんでした。

私は隣国の韓国と日本がどうやって未来を共に作っていけるのかを常に考えています。しかし、社会主義、共産主義、チュチェ思想がこのアジアに存在している以上、まだま
先は長いのかも知れません。

最後に、言論の自由を求め、反共産主義であったフランスの作家、ミラン・クンデラ(Milan Kundera)の言葉です。

「一つの民族を滅亡させるには、その民族の記憶を消すことである。その民族の歴史を消した後で、新しい歴史をその民族に与えればよい。そうすれば、その民族は自らの「現状」も「過去」もすっかり忘れてしまうだろう。」

この言葉こそ、李宇衍教授たちが一番恐れる言葉なのです、過去30年において韓国社会にゆっくりと、国民が知らない間に侵略してきた「巨大な力」を、我々が気づく前から李宇衍教授は見つけています。李宇衍教授たちは、「民族の滅亡」が近くまで来ていると感じているからこそ立ち上がった知識人なのです。「親日」とかいうレベルの低い問題ではありません。

大陸や北部から流れてくる「巨大な力」はついに拡大を始め、もう大陸から何をされても、何も言えなくなっている現実は、歴史が逆戻りしているのではないでしょうか。

誰が韓国と日本を戦わせているのでしょうか?誰が反日思想を韓国社会に蔓延させたのでしょうか?

私は韓国の自由主義社会を応援します。今度こそ、韓国と日本は平等と強い信頼で、「巨大な力」を押し返すことができると信じています。

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