ライター:白川司

インド経済はかなり悪いようだ。

いただくコメントを見ていると、中国の批判に対して「これからはインドだ」という意見をたまに見るのだが、とてもじゃないけど、インドは頼れる国ではない。

工場を作ろうにも水も電気も供給が安定しておらず、法律もあるんだかないんだか。いつもまにか法律が変わってことも珍しくない。上場企業だと思って安心して取引したら翌日に倒産。

とてもじゃないが、今のインドは中国の代わりになる見込みはない。

中国と違って民主国であり、しかもイギリス流の議員内閣制ではあるが、なにしろ人口が10億を超える多民族国家であり、アジアと中東とヨーロッパが入り混じった文化、激しい貧富の差。

それは国としては魅力的だが、経済パートナーとしては別問題だ。

一人当たりのGDPで、中国が9000ドル、インドが2000ドル程度だと思うが、今の成長率5%では中国に追いつける可能性はほぼ絶望的。

ポテンシャルは高い国だけど、ここを「普通の国」にすることは、もしかしたら中国を民主化するより難しいかもしれない。素人さんが手を出してはいけない国の一つであるのは間違いない。

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インド経済の変調、見た目より深刻
url:https://jp.wsj.com/articles/SB12629458621741844146104586026403499709210?fbclid=IwAR1NKIWpqupIS0tMWAnfry51CFkQu9vqt0PGXcIk1gTR_cFKr_4w9YDbMEg