ライター:崔榮黙(メディアトラジ管理者)

写真は記事の内容と関係なし

2017年、文在寅氏が大統領になってから記者のインタービューで答えた内容を見ると何か相当な違和感を感じた。答えの内容が常識にも満たないレベルの内容で、あれっ!可笑しいと思っていた。その不信感がアメリカのトランプ大統領との会談で現実的に現れた。トランプ大統領との会談で個人の意見を述べるのではなく、A4用紙に書いてある文章を読み上げることで有った。勿論、この時の光景を多くの人たちはA4、A4とからかったのである。そして文在寅氏の知的能力について疑問を抱くようになった人が増えた。
勿論、文在寅氏の国家間首脳会談で全てがA4を読み上げる光景を演出したかと言うとそうでもない。中国や北朝鮮の金正恩との会談ではA4なしの会談を行う様子を演出したこともあったので。これを持って一つの結論を出す人もいた。文在寅氏は共産・社会主義に対しては自己の意見を持っているが、自由・民主主義については自己の意見を持ってないと。そんななかで、後を絶たず文在尹氏の演説内容を巡ってその能力を疑う疑問は消えることは無かった。つい最近東洋大学の陳重権(チン・ジュンクォン)前教授が、文在寅氏は人が書いてくれた演説文を読み上げることに過ぎないと批判した。
これに対して、文在寅氏の前大統領府の演説秘書官が反論した。しかし、この反論こそ、文在寅氏は統治哲学がなく人が書いてくれた演説文を読み上げるとの疑惑に答えが見え隠れている。

なず、前大統領府の演説秘書官で有った崔ウキュ氏の反論文は次のとおりである。
記事引用
元大統領府演説企画秘書官が”文在寅(ムン・ジェイン)大統領が人が書いた演説文を読む”との疑惑を提起した、陳重権(チン・ジュングォン)前東洋大学教授の発言について”明白な嘘”と反論した。

崔宇奎(チェ・ウギュ)元大統領府演説企画秘書官は10日、自身のフェイスブックに書き込み、陳前教授の発言について、「どこで誰に確認してあんなに断定的に話したかは分からないが、明白な嘘だ」と述べた。

崔前秘書官は「誰かに言われたり、肩越しに見たりするのではなく、私がやってみたのでわかる」とし、「演説の草案を提案すると、あなた(文大統領)が直接鉛筆で加筆したり、校正した文章を受け取ったりして、ある時は自戒の念に駆られたり、ある時は安心した」と説明した。

さらに「二、三個の草案を上げたが、一つ草案のみ採択され、もう一つの草案はあなたが直接採択したイシューを鉛筆で書いて送ったこともあった」と付け加えた。

崔氏は「これを証言してくれる人は満ちあふれている」とし、「大統領府の現職にいる人たちは口があっても言えないだろうが、国会にいる人たちの中にもこれを観ていた人はかなりいる」と強調した。

この記事は反論するために書いてあるが、この記事の中に文在寅が自己の意見がなく且つ統治哲学がないことを証明してくれている。
それは、前秘書官が演説文の草案を書いてあげると文在寅氏が直したりしたと言ってるところで、そもそもこれは逆である。本来ならば、大統領が演説をするときに、自分が話したい内容(草案)を書いて秘書官に渡し、秘書官がその草案をもとに演説文を書くのが常識である。だから、文在寅は人が書いてくれた演説文を読み上げるだけのことを自ら(前秘書官の口を通じて)証明してくれたのである。

引用記事
URL:https://www.vop.co.kr/A00001493518.html?fbclid=IwAR0u0REpket_D5oIrpmsSkVpOUHRsjm-fsH8R_8sNmJ79hrxjh0fUxvZsT0