https://youtu.be/42KRpJJqAPY

日本軍慰安婦問題は、歴史のファクトや裏付けが無視されたまま、歴史が政治的プロパガンダの道具にされてしまっているという部分が問題になっています。

この連続講義シリーズを視聴しながら歴史を紐解いて学んでいくと、プロパガンダや歴史戦という側面にのみ焦点を置いてしまうと、歴史そのものを理解するには手狭になってしまうほど、慰安婦問題というものは深く大きなテーマであると考えさせられます。

歴史上のある事象の要因は一つではなく、あらゆる分野が複雑に絡んでいること。
そして、ある時代の境目でそれまでの全てが一新されるものでもありません。前後の時代を知ることも必然的に重要になります。

日本軍慰安婦、慰安所制度。そこに至るまでの歴史的背景や全容をつかむには、女性の人権問題にとどまらず、時代的変遷、経済や売春産業、戸籍・身分制度など、学ぶべき範囲はとても広いことに気づかされます。

 

『朝鮮時代は、身分的性支配の時代でありました。その時代が終わり、商業的売春の時代が20世紀に入り、始まりました。大衆的売春社会が始まると、伝統売春業が、芸妓と酌婦の形態として対応して行ったのであります。
1930年代に入り、売春業に従事する朝鮮人の女性数が日本人の女性数を大きく上回るような急増加をして、先程の図で示されていると、一つの歴史的意義であると、いうことができます。』

『このような時代背景を前提としてこそ、後の1937年に公式化する日本軍慰安所制度の歴史的意義が理解できると思います。』

『国家が前近代的な人身売買を禁止し、娼妓の人権を保護し、その上、性病を統制しようとしたのが、公娼制の基本趣旨でありました。』

『日帝の支配とともに、順次、民籍法が施行され、戸籍法が施行され、民法が施行されるなど、日本式の戸主制の家族が成立しました。このような新しい形態の家族制度が成立すると、逆説的にも非常に貧国した下層民達に、戸主に娘を売る権利を与えたようなこととなりました。』

『このような状況が造成されたのは、単純に、家族法規や家族制度の変化だけでなく、我々の伝統的な環境・条件として下層身分の、下層階級の家族倫理が非常に脆弱であったという文化的条件も一翼を担いました。』

『日政期の公娼制は、人身売買を通じて性を供給する、そのような性売買市場であったということ今日の講義の結論であります。』

『前近代的かつ暴力的人身売買を禁止しようと、近代国家が公娼制を施行しましたが、家族制の特質により、女性の人権が低発達した時代的限界に規定され、商業的契約の新しい形態の人身売買を公認したのが、近代的公娼制ということができます。このような基本経路から派生して、多様な形態・方式の詐欺と略取が盛行したのであります。』

 

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