ライター:崔吉城教授

神奈川県のある読者から電話、「恨」について講演を聞きたいという。私の居住地が遠い下関であることに唖然、東京で何故活躍しないのかと言いたそうだった。下関でもすべきことはある。昨日ワンアジア共同体論の2回目は新著『帝国日本の植民地を歩く』の内容の一部分をテーマにして行った。最高の反日国の韓国から北朝鮮、サハリン、旧満州へ、反日ではない南は台湾、パラオ、フィリピン、そしてイギリスの植民地としてアイルランドと南アフリカの例を挙げた。最後に南京虐殺記念館、広島平和記念館を例にしてトルストイの「戦争と平和」を強調するために席から立った。瞬間めまいで座って、鵜澤和宏教授にクロージングを頼んだ。
資料として拙著からの引用を出した。南京大虐殺記念館にはドイツ人ラーベ(John Heinrich DalefRabe)が一九三七年、南京で日本軍の侵入を受けるとすぐに安全区を設置して、難民を助ける仕事をした。この展示を観た人がどう見るか。当然南京の市民たち は日本人を嫌っている。記念館の外に平和を訴えているような看板や垂れ幕などが見られる。日本人を嫌い、恨む心と平和へ の訴えが大きく矛盾するように思った。南京大虐殺記念館を通して、平和を訴えることがで きるのだろうか。広島の原爆記念館から「平和都市」を創れるのか。学生と一般の出席者の高評が多い。
大屋君のコメント:帝国日本の植民地にはいまだに植民地としての名残が残っていたりする。植民地だった国にも反日や親日などそれぞれ存在する。例えば、台湾は植民地っだったにもかかわらず親日であるが韓国とは今も慰安婦問題などで仲が悪かったりする。またアイルランドはイギリスの植民地だったこともあり、イギリスをとても嫌っている。これらの多くは洗脳教育や一部の人々の考えであったりする。原爆が広島に落ちたときも、日本は被害を受けて悲しんだが、韓国は日本の支配されていたため喜ぶ声もあった。多くの視点から見ると片方は平和であっても別視点では平和ではなかったりする。世界に平等な平和を追求するのは難しいが誰もがそれを望んでいる。