朝鮮中央通信より

【平壌10月28日発朝鮮中央通信】日本が朝鮮東海上で通常航行をしていたわが漁船を沈没させる白昼強盗さながらの行為を働いておきながら、盗人猛々しく振る舞っている。

去る18日、日本当局はわが漁船が沈む場面を撮った映像を公開しながら、「こちらが直進している中で、当該の船が急にかじをきって衝突が生じた」「違法操業の防止のため、きぜんと対応した」などのほらを吹いた。

これは、今回の事件の原因をわれわれのいわゆる「違法操業活動」と「漁船操縦のミス」に帰着させて漁船を沈没させた責任からなんとしても逃れてみようとする術策にすぎない。

漁船沈没事件は明白に、日本当局のヒステリックな対朝鮮敵視政策の集中的発露として、故意的に働いた蛮行以外の何ものでもない。

日本の最高当局者が8日の参院本会議で「北朝鮮漁船による違法操業は確認されなかった」と公式に発言した内容は、わが漁船が朝鮮東海で通常航行をしていたことを明白に示している。

にもかかわらず、日本政府は自分らのごろつきのような蛮行を率直に認める代わりに、わが漁船が「取り締まり」に応じず、急旋回して自分らの船と衝突したかのように世論を流したあげく、いわゆる映像なるものまで流して破廉恥に振る舞っている。

漁船が衝突し、わが漁船が沈没する場面以外にそれを前後にしたいかなる場面も出ない映像はむしろ、事件の真相をうやむやにしようとする当局者らの汚らわしい下心をさらけ出すだけである。

今、日本の反動層は事件の全貌を全く把握できないように意図的に編集したとんでもない「資料」をもって朝鮮漁船が違法操業をしていてひどい目にあったかのようにけん伝している。

しかし、広範なメディアは、「公開された映像だけでは北朝鮮漁船がかじをきったのが衝突の直接的原因になったのかを明確に知ることができない」「映像の中の北朝鮮漁船に網のように見える物はあるが、北朝鮮側の乗組員らが操業する姿は全くない」とし、日本の主張に強い疑問を表している。

排水量が1300トンに及ぶ「取締船」の船首で400余トンしかならないわが漁船の左側の船べり中部に突き当たったという事実がわが漁船を沈没させるために故意的に衝突を引き起こしたことを論駁(ろんばく)する余地もなく立証している。

現実は、事件に関連して当局者らが流しているのは単なる詭弁(きべん)にすぎず、何をもってしても日本がわが漁船を沈没させ、船員たちの生命安全をひどく脅かした白昼強盗さながらの犯罪の責任から逃れられないことを示している。

われわれはすでに、わが漁船の活動に対する妨害や取り締まり、その他の物理的な行動が突発的な衝突を引き起こしかねないということについて日本側に事前警告した。

にもかかわらず、挑発的に出た以上、それに対応してわれわれが必要な行動措置を講じても日本側は何も言えなくなっている。

われわれは、日本政府がわが漁船を沈没させて物質的被害を与えたことに対して賠償し、再発防止対策を講じることを強く求める。

このような事件が再び発生する場合、日本が願わない結果が招かれるようになるであろう。


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