李栄薫先生の記者会見は関心を持ってみた。著者との記者会見は深度ある意見を交換するより当事者との内容のやり取りそのものが楽しみではないかと思う。しかし、通訳を介しての記者会見や会談はその通訳者のレベルによって内容が多少変わってくるのを実感する。やはり同時通訳は難しいだろう。専門性と共に経験が重要であることは言うまでもないと思う。私だってそんな経験がないので同時通訳は上がってしまい出来ない。今般の記者会見の内容を全部まとめるのは難しいけど、印象に残った一部をまとめてみた。

まず、日本経済新聞社の”たせ”さんの質問が、韓国では日本の英雄視してる豊臣秀吉や加藤清正、坂本竜馬・伊藤博文などに相当憎しみを持っているけど、これは韓国の歴史の歪曲によって持たれた認識なのか?についての質問に対して、李先生は、それは旧怨そのもので歴史歪曲や研究自体が間違えたよりそんな感情自体が一つの文化として根付いてきた、と仰った。

これに対する個人的な意見としては、以前私も幼い時から文禄・慶長の役のとき、当時の武将たちに対して彼らはどんな人物であるかは全く知らなかった。ただ、わが民族を侵略して残忍な行為をし大きな被害を与えた人だったという印象が強かった。これは歴史時間だけじゃなく、メディア・マスコミなどの社会雰囲気の反日色が大きな影響を与えたと思う。その後長い時間が経って当時の時代性を理解すれば、戦争が当たり前の時代に戦争を起こしたってそれが今の感覚で非難することではないと理解すれば、豊臣秀吉が誰で、加藤清正がどんな人物か!それを調べていくと今まで知らなかったその人物の偉大性が見えてくる。多くの韓国人は作られた歴史の罠に縛れて小西行長の凄さには目を向けずただ侵略者だったと思うばかりであろう。逆にその侵略者が自民族だったら自慢に思う二重性を持つはづなのだが。

次に、長野県の毎日新聞の田中さんの質問。反日種族主義の本には日本の植民地期の責任に対してそれほど語ってないけど日本の責任はどの位あるのか知りたい。
これに対する李先生の答えは、1905年と1910年の間に行われた日本の朝鮮併合問題について長く考ええ来た。大韓帝国の滅亡と日本帝国への併合は20世紀東アジアの歴史を決めつける最も重要な事件だった。韓国人が不幸になったのは言うまでもないが、日本もその後帝国主義へと突き進んでいったので不幸になった、答えた。
この部分について、1905年と1910年の間を、私の長い研究生活の中で5年から10年の間日本の併合問題、、、と言う誤訳があってちょっと残念に思った。

この部分について個人的に持つ感想はそれほど歴史に詳しくないので専門的に言えるほどではないけど、朝鮮が日本に併合されてそれが民衆に対しては不幸だったのかは今のところ疑問に思う。北朝鮮は朝鮮の復古版とも言える。今の韓国の政権側の人たちを見ると朝鮮時代民衆を搾取した支配階級の思想がそのまんまだと感じている。日本への併合がラッキーだったと思う人がおる反面、不幸だと思った人がいたはず。

最後に一つ。質問権を韓国の記者たちに与えたけどそのときは誰も質問せず後で中央日報の記者が質問したけど、その質問内容は触れたくないが、場所が日本だけに日本語で質問したほうがましたったんじゃないかと思ったけど、果たしてこの世界はどうだろう!