以前日本でもニュースにされたことのある”学校で教えてくれない日本史”が韓国の軍に納品する陣中文庫に選ばれたそうだ。これに選ばれると相当の量が軍に納入され多くの兵隊さんたちに読まれることになる。
最近は日本に関する情報が広まっているのを見てるけど、やはり韓国では昔から日本を知ろうという認識が低いと私は思っている。彼らは日本を知って何を得たいのだろうか!いや、今まで日本をあまり知らなかったのでその反動で知ろうとしてるのか知らないけど。
何より沢山知るより何を学ぶかが重要であると思う。

この本を読んでショックまではいかないけど、びっくりしたのは事実である。著者の見識に驚いたのは言うまでもないけど面白い内容に加えて記憶に残る点は2点。
一つは陶磁器に関する内容だった。
以前から文禄・慶長の役は陶磁器戦争だったと聞いたことがあった。その時は悲惨な戦争だったのに何でそんなことを言うんだろうと理解できなかった。それがこの本を読んでびっくりした。この陶工についてはあまり知らなかった。ただ身分が低い朝鮮の民であって、官庁に命じられ必要な量を生産して納品するくらいの存在。ある記事を読んだら、朝鮮時代の陶工は相当な最先端技術を所持していた存在だったという。それが国から徹底的に無視され飢饉により集団餓死され陶磁器の技術が途絶えることになったという。
朝鮮でそれほど冷遇された陶工を日本では優遇し技術を開発させ世界優秀の製品を作ることになり、日本に富をもたらしたことになった。李朝末期王室は日本から陶磁器を輸入して使ったという。

もう一つは、日本に来て悟ったことであるが。
江戸末期、日本はアメリカやヨーロッパー諸国と条約を締結するにおいて、ヨーロッパ人は日本で罪を犯しても日本の裁判ではなく領事裁判を受けるなど不平等条約を結んだという。これを日本は近代的法整備と共に力をつけて次々と不平等条約を改善したという。
一番感心したのは私にとってこの点に尽きる。
韓国は昔から人に頼る習性がある、勿論これはその社会から生まれた文化なので悪いとは思わないけど国際社会になると直さなければいけない習慣だと思う。人に頼らず自分の努力で自分の人生を拓いていくという姿勢が重要だということを多くの韓国の人たちが悟ってくれることを願うばかり。