韓国党は弾劾審判の直後、弾劾賛成派65人と弾劾反対派、残りの間で激しい弾劾認定闘争をしなければならなかった。

憲法裁の弾劾審判を受け入れるかどうかについて憲法裁に弾劾棄却の要求書を出した56人の弾劾無効派と弾劾訴追議決賛成派間に死生決断する路線闘争をしなければならなかった。

そうだったら、国民はこの論争と戦いを見守りながら、どちらか一方の手を挙げてくれる筈だった。 その結果、公論の敗北者はみな党職から退くべきだったということだ。

それがまさに”政治”ではないか。
敵と同志の秩序を立て直さなければならない時にするのが正しい政治だということだ。

それを大統領選挙で統合が重要だとして覆い隠すことに汲々とした。
勝つこともできない大統領選挙だったが、いずれも大統領選挙後、党代表になるだけに関心があったためだ。

私は弾劾審判以後、憲法裁の決定を韓国党が受け入れようが拒否しようが決められなければ、韓国党は結局なくなるだろうと主張してきた。

ところがいきなり、朴槿恵政権の代理人だった黄教安(ファン・ギョアン)代行が入ってきて、弾劾を曖昧にし、荒唐無稽な状況になってしまった。

“大統領選で破れ、地方選で破れ…”
しかし、今回の総選挙では勝つという。 それも大勝するという。

統治は大義の正当性が命だ。
国民は韓国党が弾劾に対する立場なしに、党員を選び送り出すのが革新ではなく、”あいつらの縄張り権力闘争”だとしか考えない。

この問題を整理せずに公認すれば、韓国党は混乱を極める。
総選挙を1ヵ月後に控えて、党は完全にアノミー状態になるなるざるを得ない。

そんな政治勢力に票を入れる国民は正直”筋金入りの愛国保守”以外にない。 その上限が国民の30%台だ。 これも選挙時にはどうなるか疑わしい。 投票をあきらめる保守が多いからだ。

文在寅(ムン・ジェイン)政権を支持しないからってその人たちが変化のない韓国党を投票するとは限らない。

国民を10人としたら、現在’弾劾無効、朴槿恵(パク・グンヘ)釈放’を支持する数字は最大にして保守2人+途中1人の計3人ほどだ。

10人のうち5人程度は3人に全く同意せず、故に敵対感を持つ。

残りの2人のうちに1人程度は関心がなくどうでも良いという立場で、残りの1人程度が反対傾向である。

結局、弾劾と朴槿恵(パク・グンヘ)というキーワードが総選挙で話題になれば、国民10人のうちに3人が韓国党+比例党、7人は韓国党を支持しないようになる。

今回の総選挙で保守が朴槿恵(パク・グンヘ)マーケティングをするなら、大敗は予定されているということだ。

問題は、親朴は、保守、国民30%、特に大邱慶北TKを味方にするため、朴槿恵(パク・クンヘ)マーケティングを積極展開するという点だ。 韓宣教の衛星親朴政党”未来韓国党”がそれだ。

結局、民主党と正義党もこのことを利用しないはずがない。
総選挙で、朴槿恵と弾劾は最大の話題になる。

民主党も文在寅(ムン・ジェイン)政権の失策を隠すために戦線をこちらに移すのであろう。 韓宣教の変態的親朴連帯”未来韓国党”がターゲットになる。

その結果、韓国党は、大邱(テグ)、慶尚北道(キョンサンプクト)、釜蔚(プウル)の一部、忠清(チュンチョン)の一部を除いて、大惨敗を免れない。

計70議席前後も手にできないことだ。
保守が破壊されても、大邱(テグ)、慶尚北道(キョンサンプクト)、親朴TKだけが生き残るという戦略を取るだろう。地域党に転落するに間違いない。

韓政碩:ジャーナルリスト