韓国と日本の関係悪化が続く中、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた自国民の退避では両国の協力が行われている。これまで韓国側が用意した航空便に乗って日本人が退避したケースが複数あったが、今度は日本側が手配した航空便に搭乗して韓国人が退避するケースも出ている。

8日、南アフリカ共和国で足止めされていた韓国人4人を含む外国人らがドイツ政府が用意したチャーター機に乗るため待機している=(聯合ニュース)

 韓国外交部によると、トヨタ自動車のインド工場で働く日本国民を帰国させるため、14日に現地を出発する臨時航空便に日本政府の提案で韓国人2人が搭乗する。2人は日本を経由して韓国に帰国する。

 スーダンでも日本国際協力機構(JICA)が用意したチャーター機に韓国人6人が乗って退避する。

 カメルーンで日本国際協力機構と韓国国際協力団(KOICA)が協力して手配したチャーター機に搭乗し、両国の国民が退避したケースはあったが、日本側のチャーター機で韓国人が退避するのは初めて。

 マダガスカルやケニア、フィリピンでは韓国側のチャーター機に日本人が同乗したことがある。

 一方、西アフリカのマリでは足止めされていた韓国人11人がベルギーの軍用機に乗って退避する。

 チェコはオーストラリアとニュージーランドにいる自国民の帰国のため、大韓航空とチャーター機の利用契約を結んだ。チャーター機が韓国に戻る際、チェコやポーランド、スロバキアにいる韓国人約230人が搭乗する。

聯合ニュース
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