ライター:崔榮黙(管理者)

ポン(뽕)の意味を解説するうちに映画ポン(뽕桑)を思い出して、およそ30年ぶりに映画を見直すことになった。

正直、来日して色々資料を読まなかったら、この20代に見た映画ポン(뽕桑)の作者・時代性・作品性を絶対理解できずただエロのみを感じたかもしれない。
大体、20.30年の前のドラマや映画は今のレベルで見ると古臭いく感じ、故に合わないと感じることが多かったけど、この映画今でも全然そんなこと感じえず楽しく見ることが出来るくらいのいい映画である。

まず、何言ってもこの映画で主演を務めたのが当時代の最高の女優だった李・ミスク氏である。薄着チマ・チョゴリのお尻を振る後ろ姿は彼女の妖艶さを物語る。壇蜜のまた違う角度から見たエロティシズムを提供してくれる。

作家は羅稲香 (나도향)。日帝時代に日本へ渡り苦労をしながら勉強をなさったという。25歳の歳に肺炎で亡くなったというが天才作家として知られていたという。その作品を見ると韓国の誰でも分かるくらいの有名な作品が並んでいる。

この映画の時代背景は日帝時代で、韓国では本当に日帝時代について間違った教育をしてるのをつくづく感じている。強権統治で朝鮮民衆が生き苦しい暮らしに強いられていたかのように教えているけど、本当は全くそうではなかったことをこの映画でも確認できる。みんなが自由に暮らしているのがよく分かる。勿論、大東亜戦争期に苦労したのは言うまでもないけどそれは別の角度から理解せんといかん。

村の若き嫁さんが旦那がおるにも無き同様、一人で貧しい暮らしをしていく中で村の人々に身を売って暮らしていかざるを得ん生き方を描いてる内容である。

多分、この映画の作品性を理解できずエロだけを感じてしまう人が多いのではないかと思いながら、今になってリビューするといい作品であると思う。