今年の冬至は21日、
この日、来日してからかぼちゃを食べ、お風呂には柚子を入れた。
韓国では昔から(何時の昔?)あずきがゆを食べる習慣がある。あずきがゆはおかゆにあずきを入れて故にお米粉で作った丸い玉が入っているのでとても美味しい。幼い時にいつも雑穀を食べる毎日に珍味として手打ちうどんとすいとんを食べたが、これらはたまに食べられたけど年一回冬至に食べるあずきがゆは本当に楽しみであった。それが食べられない年があって、おふくろに何故今年は食べないかと幼い心に落胆して尋ねると、”子供冬至”だからと言う返事が返ってくる。
それが何かは知らなかったけどその残念な気持ちは長らく消えなかった。それからフルサトを離れまた、国を離れることになりあまり気にしなくなって過ごしたけど、それは歳のせいまたある程度豊かになった食生活の変化により気にせんかっただけであろう。
今回、韓国では何で冬至にあずきがゆを食べない年があるか?調べて見ようとした。調べる前に、呆然として閏年との関連性があるかなと思ったけど関係性はなかった。
冬至は二十四節気の一つで(これ、意外と陰暦だと思い込んでいる人が多い)大体12月22にであるが、陰暦で11月1日から10日にあ当たると”子供冬至”としてあずきがゆを食べない。
11月10日から20日は中冬至、11月21日から30日は老冬至と言ったそうで、中冬至と老冬至にあずきがゆを食べるんだそうだ。
子供冬至は神霊が子供を守ってくれると信じたので食べなくても良しとしたようだ。寧ろ食べると神霊から守れなくなると信じたようで。よって、今年は陰暦11月7日なので子供冬至になるので食べない家庭が多いが知らずに食べる人も意外と多いだろう。
思うに、子供冬至や中冬至また老冬至など細かく決めてお祝いするより、厄払いとして冬至を楽しんだほうがいいのではないかと思う。今は、昔のそんな決まりことは知る人もだんだん少なくなり冬至と言えばあずきがゆを食べると思っている人が多いからである。