韓国国会の議席数
韓国国会の議席数(2020年4月)

先日、尹大統領が韓国の大統領として久々訪日され話題になったこともあって、社内で一回りの年上の職員とそれについて話した。

話の中で、年輩さん曰く、韓国の与党について報道されたけど、今の与党は野党より数が少ないのに何故与党というのか?よう分からん、と。
成程、私も来日した当時はなかなか理解しがたいことが幾つかあって、その中で一つが衆議院の解散総選挙だった。
韓国の場合は、国会議員の任期が4年に決まっているので、解散総選挙という概念がなく、しっかり任期満了に伴う総選挙だったから。逆に、多数政党が政権政党になる日本人から見れば、繰り返し報道される韓国の与党は野党より数が遥かに少ないので与党と言われると可笑しく思えるだろう。
個人的には、それに疑問を抱くことに感心した、故に、韓国の国会構図についても知ってるなんて大したもんだと思ったのである。というのも、国会の構図(勢力)は今のその国の世論が反映されたことなので、その時の世論により幾らでも国会の構図が変わり得るし、よって国の政策や外交も変貌するのである。そのいい事例が文在寅政権時の文在寅だったと言える。
ちなみに、韓国の場合は大統領制なので大統領を出した政党が政権与党になる。大統領の任期が一回のみ5年で国会議員の任期は4年ので、日本でいうと捻じれ国会があり得るのである。
これから4年間は日韓シャトル外交により友好な関係が維持できると思われるが、4年後は保証できない。その時、ニュースのみ読んで、あの国は可笑しいだの変だのと騒いでもなんの意味がないのではないかと思う。なんでそうなったかその背景を知らない限りは個人の相手国に対する恨みや憤りはエスカレートするばかりで解決策は見いだせない。
愚者は目に見える現象のみでものことを判断し好き嫌いを決めるが、賢者はその背景を知り目に見える現象を理解し、解決策を編み出そうとするのではないかと、今回年配の方と会話しながら感じたことである。
今回の日韓首脳会談をきっかけに、韓国の保守側はいかに保守理念を広め多くの国民に浸透させるか。また、日本はこれに対して日韓共に協力すればお互いに豊かになれるとアピールできるかにかかっているのではないかと思う。
また、4年後の日韓関係はいかに!