韓国市民団体『歴史歪曲・反日扇動・その象徴である銅像に反対』
街頭で行動に出た歴史的第一歩

2019年5月10日、韓国の有識者・市民運動家・学生らが参加する『反日民族主義に反対する会』など、労働者像の設置に反対する市民団体は、釜山日本総領事館前で「歴史歪曲外交惨事 労働者像の設置反対集会」を開きました。

徴用労働者像設置に反対する声明書を発表し、民主労総などに強制徴用労働者像の撤去を求めると同時に、釜山市民を相手に徴用労働者像設置の不当性を知らせる街頭広報活動を行いました。

写真はその街頭集会の様子です。像設置反対集会のメンバーは、声明文を読み上げ、印刷物の配布も行いました。

以下は、集会を主催した市民団体らの声明文です。

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【声明書】

『歴史歪曲、外交惨事、労働者像の設置に反対する』

歴史の流れを逆行する無知と狂気がこの国を覆っている。いわゆる「強制徴用労働者像」をプサン日本総領事館の近くに建てようとする動きは、決して革新と民主、労働者の名で合理化することはできない。

すでに全国各地にぎっしり立ち並んだ慰安婦少女像とともに、徴用工像はこの国の国民の歴史認識を歪曲し、最も近い友邦国との大切な親善と協力を根底から崩そうとする悪意的な企画である。私たちは理性と知性の力を信じる民主革新市民の志を集め、徴用工像の設置に反対する。

1. 徴用工像の設置は歴史歪曲である
韓日併合の時代、日本に働くために行った私たちの先祖が奴隷のような強制労働に苦しんだということは徹底的な歪曲である。この国の革新派は、他の事故で撮影された日本人の写真を朝鮮人の写真と歪曲し、映画の一場面を実際の写真であると主張するなど、無理強いに反日感情を扇動してきた。
しかし、これは全く事実と異なる。当時の朝鮮人たちは自発的な意思から金を稼ぐために玄海灘を渡り、就職競争は非常に激しかった。誰でも玄海灘を渡ることもできず、いったん就職すれと正常に賃金が支給された。当時、朝鮮人が日本から送金した給与が朝鮮のインフレーションに一助したという報告もある。労働条件等も、当時日本人労働者と根本的な違いはなく、今の基準から見ても非人道的な待遇であったと言えるほどのところはなかったことが確認された。
これまで、この国の革新派が映画や各種のメディアを通じて広めてきた強制徴用労働者という認識は、徹底した歪曲と虚偽である事実が、真摯な学問的研究によって暴露されている。国立日帝強制動員歴史館の追悼塔に使われた強制徴用労働者の写真が最近交替されたのが端的な証拠だ。幼い児童や生徒たちに歪曲された反日民族主義を注入する教科書の誤った内容に対する修正作業も実行されている。

2. 労働者像の設置は最悪の外交の破綻を招く
韓国も加入した「外交関係に関するウィーン協約」は、外国公館の前で論争になる造形物を設置することを禁止している。もし、ベトナムの韓国大使館の前にベトナム戦争時の韓国軍の虐殺場面を「描写」した彫刻像を設置するなら、それは韓国ーベトナム関係を終わらせようという宣言に違いない。韓日関係は、韓国ーベトナム関係よりも北東アジアの国際秩序でより重要かつ比重が大きい。
さらに、韓日併合の時代の徴用問題は、慰安婦問題とともに革新派によってその真相が徹底的に歪曲され、実際とかけ離れた認識を助長してきたという事実が明らかになった。虚僞と欺瞞をもとに大韓民国の生存と繁栄の前提条件である韓日親善友好協力を根底から壊そうとする陰謀ではないのか疑わしい。
今急ぐべきのことは徴用工像や慰安婦像を設置することではなく、韓日親善友好協力を毀損しようとする粘り強く計画的な試みの真意が何なのか、そしてその背後にどのような勢力があるのかを徹底的に究明し、その責任を問うことだ。韓日関係を揺さぶると韓米関係が危うくなる。韓日・韓米関係が危うくなることを切に望む者が誰なのか全国民が直視しなければならない時である。

3.徴用工像の設置は無法の世を予告する
徴用工像の設置を主導している「民主労総」は、不法暴力行為を主導する「暴力団集団」のような振る舞いを徐々に露骨化している。労使交渉の相手である企業の役員を命が危ないほどに暴行したり、警察の捜査も勝手に無視し、裁判所や行政官庁に押しかけて公権力を踏みにじり、警官の頬を殴る。徴用工像を撤去したプサン市長を脅迫し、結局「降伏宣言」を引き出した。
これらは大韓民国の法律と国民の上に君臨する占領軍なのか。国民の血と汗、税金を小遣い銭のように取り出して使うことのできる新しい両班(ヤンバン)貴族階級なのか。誰が彼らに韓国の法律を無視し、極少数の貴族労働者のために国家と国民、法律を踏みにじる権利を与えたのか。
これらの集団が、国民の歪曲した反日感情と被害意識を扇動し、自分たちの不法暴力行為を正当化しつつ美化しようとする試みが、強制徴用労働者像に集約されている。ただ「親日清算」を掲げれば、あらゆる不法行為が正当化され、革新の名分を得ることができるという計算が働いている。
この集団が強調する「労働者が主人になる世の中」こそ、労働者の自発性や福祉を徹底的に無視し、世襲貴族により強制徴用が日常化される世である事実が北の金氏朝鮮の実情を通じて明らかになっている。

我々は次のように要求する。

一.民主や革新、市民の名を掲げ、歴史を歪曲する民主労総とその他の市民団体は、徴用労働者像の設置を即時中止せよ。
一.文在寅政権と政権与党は、韓日関係を崩して金氏朝鮮の利益に服務する愚かな行動を直ちに停止し、厳重な公権力の行使を通じて徴用労働者像の設置を遮断せよ。
一.理性と良心を備えたこの地のすべての知識人や市民活動家は、この問題が韓半島の平和と国益の擁護に向けて絶対的に重要な命題である事実を認識し、積極的な反対活動に参加せよ。
こうした要求が実現されるまで、私たちはあきらめずに戦うつもりである。

2019年5月10日
慰安婦と労務動員労働者銅像設置に反対する会
反日民族主義に反対する会
韓国近現代史研究会のほか