-1939~45年、端島で死亡した朝鮮人64人、日本人382人。 ●日本人死亡率がもっと高い

-端島の朝鮮人労働者のうち,家族がいる場合が多い。 奴隷の子が学校に通う場合もあるか?

-2年の契約’奴隷’もあるか? もっと長く働くよう朝鮮にいる家族までお呼びしてあげたのが奴隷だと?

1.映画<軍艦島>は、朝鮮人たちだけ働いて、日本人は彼らに向かってむち、暴行、銃殺だけしたように描く。 ところで、朝鮮人労務動員がなされていた時期、つまり1939-45年、端島で死亡なった朝鮮人は64人、日本人は382人だった。 戰時期に炭鉱・鉱山労働はすべて朝鮮人が手掛けたように思いがちだが、事業体ごとに違うけど、日本人が朝鮮人の少なくとも2倍だった。

映画”軍艦島”はフィクションだ。 問題は,そのフィクションを作った人々や観た人たちがそれを”ファクト”だと考えてしまう点だ。

2.軍艦島(正式名称”端島”)の炭鉱部の人数を知ることができるのは1944年の計2,191人が唯一の数値だ。 朝鮮人の人数は統計がない。 端島で働いた韓国人の証言によれば、終戦時、朝鮮人の人数は500名ないし600人で、それなりに根拠を持った推定によると、約800人だ。 この三つの数値を利用して1944年死亡者の割合を計算してみると、

・500人とすれば、朝鮮人は3.0%、日本人は3.9%
・550人なら、朝鮮人は2.7%、日本人は4.0%
・800人であれば、朝鮮人は1.9%、日本人は4.7%になる。

1)いかなる場合でも、日本人の死亡者の割合が朝鮮人よりもっと高い。

2)”強制連行”を主張したくて端島の朝鮮人の人数を増やして設定するとするほど、朝鮮人の死亡者の割合はさらに下がって日本人はさらに高くなる。 つまり”ステップが捻じれるから勝手に嘘をつくといけない。

3.2番の数値解析には注意する点がある。 大抵の場合,朝鮮人は独身者の割合が日本人よりはるかに高かった。 端島では,どれほど高かったかが問題になる。 資料がないので正確な計算はできない。 はっきり言えるのは<軍艦島>がこれをもって嘘だという事実だ。 全体64人の朝鮮人死亡者のうち14人が5歳以下だった。

妻子がいるケースがそれだけ多かったという意味だ。 端島は,むしろ家族を持った朝鮮人が特に多いケースに当たる。 大黒柱は”奴隷”で妻は家事をして,子供は学校に通う? こんな奴隷もいるのか。 この資料を見た”強制連行論·奴隷労働論者”はなぜ黙っているのだろうか。

4.妻子とともに朝鮮人が、端島に居住するのは(当時、端島に一緒に暮らしていた日本人は全部これについて証言した)二つのルートが可能だった。 第一に,戦時動員以前に炭鉱,特に端島の高賃金を目当てに就業したケースだ。 彼らは1939年9月以降、現場から現場に’徴用’される。 “現員徴用”という概念で,他の職場に移動が禁止されるのだ。 同じ時点から日本人には”徴用令”が適用される。 いずれにしても,これに該当する朝鮮人は”強制連行”または”奴隷労働”と全く関係ない。

第二に,戦時労務動員を通じて単身で端島に来た後,家族をお呼びしたケースだ。 我々の想像とは違い,日本企業は金銭的誘引など,様々な手段を動員して朝鮮人が家族をお呼びして一緒に生活できるように努力し,それに応じる朝鮮人も確かにいた。

契約期間が2年だから、ある程度腕が上がると、ちょうどその時戻るこおになるのだ。 企業の立場では彼らを続けて務める様努力したのが当たり前だった。 ところが2年契約の’奴隷’もあるでしょうか。 その帰還を防ぐため,家族までお呼びした”奴隷”もあるだろうか。

映画は当初はフィクションであり,フィクションに何をそんなに鋭敏に反応するのかと反問人がいる。 問題は,そのフィクションを作った人々や観た人々がそれをフィクションではなく”ファクト”だと考えているという点だ。 そして,そのような錯覚と誤解と無知が引き続き拡大·再生産されており,それが韓日関係という,韓国の発展と生存のために絶対的な前提条件を決定的に破壊しているという点だ。

ライター:李宇衍

出身校:成均館大学校
朝鮮後期以来山林とその所有権の変遷に関する研究で博士号を取得
ハーバード大学訪問研究者、九州の客員教授を務めており、
現在は落星経済研究所研究委員である。

出典:http://road3.kr/?p=18982&cat=150&fbclid=IwAR2VQW92xV223O-9tflwQx53F3sB9YnklPzRHH9HFxOsf6ZlynzHvriK8zw&ckattempt=1