朝鮮中央通信

【平壌6月27日発朝鮮中央通信】朝鮮外務省米国担当局長のクォン・ジョングン氏は27日、次のような談話を発表した。 最近、米国が口先では朝米対話をうんぬんしながらも実際的にはわれわれに反対する敵対行為をいつにも増して憎らしく働いている。 米国が双方の利害関係に等しく合致する現実的な方案を用意する考えはせず、対話の再開をオウムのように唱えるからといって朝米対話が自ずと開かれるのではない。 わが国務委員会委員長同志がすでに歴史的な施政演説で明らかにしたように、朝米対話が開かれるには米国が正しい計算法を持って出なければならず、その時限は年末までである。 米国と対話を行おうとしても、協商の姿勢が正しくなくてはならず、言葉が通じる人と協商すべきであり、まともな対案を持って出てこそ協商も開かれる。 ところが、米国が今のように腕をこまぬいているつもりであるなら時間が十分であるかも知れないが、結果物を出すために動くには時間的余裕がそれほど多くないであろう。 米国は、われわれの重なる警告が決して空言ではないということを銘記する方がよかろう。 これに関連して自分らが朝米関係を「仲介」するかのように世論化しながら人気を上げてみようとする南朝鮮当局者らにも一言言いたい。 今、南朝鮮当局者らは自分らも一役買って何か大きなことをやっているかのように振る舞いながら自分の位置を探してみようと北南間にも相変わらず多様なルートを通じてなんらかの対話が行われているかのように世論を流している。 朝米対話の当事者は文字通りわれわれと米国であり、朝米敵対関係の発生根源からみても南朝鮮当局が干渉する問題ではない。 周知のように、朝米関係はわが国務委員会委員長同志と米大統領間の親交に基づいて進んでいる。 われわれが米国に連絡することがあれば朝米間に以前から稼働している連絡ルートを利用すればよいことであり、協商を行っても朝米が直接対座して行うようになるのだから、南朝鮮当局を通じることは全くないであろう。 南朝鮮当局者らが今、北南間にも何か多様な交流と水下の対話が行われているかのように宣伝しているが、そのようなことは一つもない。 南朝鮮当局は、内部のことから正しく処理する方がよかろう。---