以前、青森方面の言葉を聞いたときに何を言ってるかさっぱりわからず、同じ日本でも別国みたいなもんだと思っていた。それよりもっと上の北海道はもっと言葉が通じないだろうと思っていた。それがそうではないと聞いて、戦後引き上げた本土の人たちが多く定着したのでそう変わらないと聞いて理解した。

つい最近、一軒家の番組を見たらその山の奥に暮らしていた人は戦後朝鮮半島から引き揚げてきた人だった。国から土地と適当に作った家をもらい畑を耕い食料を自給して暮らしたという。その時はどれ程大変な生活だったか想像できた。それでも政府は引き揚げて来た人たちを見捨てず土地や家を与えたなと思った。当時の政府の対応も大変だったのを知ることになった。もしそれが韓国だったら国からどんな待遇を受けたんだろう、想像に任せるしか。

戦後日本人は外地からみんな追放されたのに対し、内地の朝鮮人は追放されなかった。そんな中で朝鮮戦争が勃発しその後北朝鮮では人手不足で在日半島人を取り戻そうとした。この時、李承晩は共産国家である北朝鮮の実情をよく知っていた。だけど、国内の事情でその人たちを受け入れることは出来ず北送のみを猛反対した。李承晩の意が日本によって通らず当時の李承晩ができることは新潟日赤センター爆破テローだった。これは日本の警察により事前発覚し失敗に終わった。

この事件は今の価値観で言うとテロとし非難を浴びている。当然非難されるべきである。
だけど、考えてみることがある。
当時は冷戦時代、60年代末にはベトナム戦争が起きていた。そんな時代に生きていた人の思考で有った。
万が一、爆破事件が失敗せずセンターが爆破されたらその被害はどれ程だったんだろう?
爆破によって世間は大騒ぎになって、韓国の李承晩は国際からテロ人物として非難されたんだろう。また、北朝鮮は本当に地上楽園並みの国家だったか検証されたかも、、、。また、北送事業は大分遅れたんだろう。その間日本は経済成長により人手不足になり絶対北へ行こうとする人も減ったと思う。

少なくとも、爆破されたら日本人妻たちは救われたかも知れないと思いたくなってしょうがない。少なくとも9万人の人が北へ渡ることが出来なかったと思う。
とにもかくにも、爆破テロは悪い、だけど非難することは誰でもできる。北に渡ってしまって苦労の末悲惨な人生を送るざるを得んかった人たちに役に立つことは何にも出来ず!