ライター:吉道炯(キル・ドヒョン)、韓国のタイムライン出版社代表

皮肉だが、芸術は資本に寄生し、花を咲かせる。 このアイロニーでさえ”寄生虫”だ。

もっと皮肉なことは貧乏と貧乏人の対象化だ. これはマルクスが主張した”労働の対象化、すなわち資本主義的な生産関係によって労働が商品·貨幣·資本の形で疎外されること”と同じ脈絡だ。 貧乏さえ有用な使用対象と社会的価値で生産するために消耗することで登場したのがいわゆる”階級芸術”だ。 韓国的には”民衆芸術”がそれだ。

マルクスが資本主義が労働を対象化することで商品·貨幣·資本の形で労働が疎外されると主張して以来、資本主義を批判、さらには否定する者が誰よりも”資本”の論理に忠実な方法で自分たちの富と権力を追求、独占してきた。 “貧乏”すら疎外するやり方で。 数百億ウォンが使われたはずの寄生虫の成果の裏で、貧しい者は依然として半地下と地下にうずくまっているだけだ。

芸術にかこつけて数百億ウォンの娯楽と快楽の対象として貧困を消耗することで存在する映画が受け入れられる韓国社会が、だから不条理なわけだ。 それも財閥の数百億の”資本”に寄りかかって。 いや、寄生して。 この古くて不条理な構造的新派を壊さない限り、韓国映画を修飾する”芸術”からの大衆の対象化、すなわち疎外も深まるだろう。 韓国映画はあなたをただ100万番目、1000万人目の観客ターゲットにするだけという話だ。

米メディアのバラエティは、”オスカーキャンペーンに票を持っている人たちに提供するため、2000~3000万ドル(約347億ウォン)程度を使う”、”特に、ネットフリックスなどのストリーミングサービス映画が、オスカーキャンペーンに跳び込み、競争がさらに激しくなった。 (昨年のアカデミーで外国語映画賞を受賞した)ネットフリックスの’ローマ’はオスカーキャンペーンに少なくとも2500万ドルを使った”と報道した。

#’寄生虫’は貧富に関する話だ。 半地下の下に地下があり、その地下に下りた人々の話だ。 このすばらしい作品、この映画の輝かしい成果の裏には、韓国の大企業であり財閥でもあるCJがある。 皮肉だが、芸術は資本に寄生し、花を咲かせる。 このアイロニーでさえ”寄生虫”だ。
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吉道炯(キル・ドヒョン)
韓国のタイムライン出版社代表