本文章は韓国メディアの”メディアウォッチ”の代表であるファン・イウォンさんの書き込みを翻訳したのである。

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南京城内で避難民にまぎれて逃亡を企てた中国軍正規兵を調べる憲兵(毎日新聞昭和13年1月1日発行)-ウィキーより

南京事件に関する最終結論は、これは100%「中国共産党の詐欺劇」ということだ。 ただ、私は日本の伝統的虐殺否定派の立場とは異なる観点でこの問題を眺めている。 一言で言って、ディテールにこの問題の真相を解明するのはあまり意味がないというのが私の立場だ。 日本がお粗末にもこの問題について弁明する理由はない。

私は南京で民間人が無実の罪で死んだ可能性そのものを否定しない。 「私が否定しようとするのは、そのような歴史的事実ではない、そうした可能性に対してのみ不公正に考慮しようとするある態度や思想、理念である。

南京事件と関連しては、「規模は別として、とにかく罪のない人々が死んだ事件だが、日本軍がどうであれ責任を負わなければならないのではないか」というような、そんな抑圧論理でこの問題を接近する場合がある。

しかし、人の死というのが第3者にとって、果たしてみんな同じなのか。 ただ海上交通事故で死亡したのと、銃で撃たれて死亡し、遺体が燃えるのも同じ死だと、第3者は受け入れなければならないのか。 そうでないということが、まさに態度、思想、理念の問題だ。

考えてみよう。南京での殺害問題は、たとえ「大虐殺派」が主張するすべてが事実だとしても、ジェノサイドやホロコーストでは絶対にない。 それは基本的に交戦状況で起こったことだ。 虐殺は、特に敗残兵とゲリラ兵に対する虐殺は、戦争状況においては陸軍が特定地域に攻め入った時には古代、中世はもちろん、20世紀や今日でも頻繁に起こったことだ。 特に市街戦の場合になおさら。

この問題は日本軍だけでなく、20世紀に連合軍でありソ連軍であり国連軍であり、その誰も自由ではない。 ただ日本軍だけが21世紀にもこの問題が継続して歴史的に犯罪で追及されなければならないなら、そうしなければならないという名分を提示しなければならないだろう(‘慰安婦問題’も同じように)。

中国の集落で開かれた武道競技会の様子。西山源次郎さんが中国大陸で撮影した。日本軍兵士や中国住民が一緒に観戦する様子が分かる(西山邦夫さん提供)-産経新聞ウェブサイトから

「南京虐殺」は、その規模からして今まで明らかになった事柄については全く嘘ではあるが、何よりも死んだという人たちのほとんどが実は純粋な民間人ではなく、ゲリラ兵や敗残兵だった。 当時の人権感覚や戦争規則レベルで、敵軍兵士は降伏しても何でも殺してしまったことが、21世紀の今になってなぜ深刻な問題となって問われなければならないのか。 明らかに完全に民間人だけを狙った米軍の「東京空襲」、そして「広島原爆」「長崎原爆」問題に対してもっと優先してである。

米国も米国だが、南京事件と関連して中国共産党の偽善と二重の尺度は想像を絶する。 「南京事件」以降、中国共産党が民間人を集団で殺害した規模が、「南京事件」関連の「大虐殺派」のいかなる過大解釈よりも大きい。 数百万も死んだというのが定説であるにもかかわらず、用語からすでに語弊のある「大躍進運動」や「文化大革命」は差し置こう。 最近の「天安門虐殺」や、新疆ウイグルやチベットの場合こそ、相互交戦の状況ではなく、明白な民族浄化であり、ジェノサイドで、ホロコーストではないか。 ところでこのような状況で、80年前の「南京事件」がどうこうというのか。

南京事件が果たして韓国や日本、米国で新疆ウイグルやチベットの場合よりも深刻に報道界や学界で扱われるべき事件なのか。 少し考えてみると、中国共産党でなければ、そうするいかなる大義名分も理由もないことが分かるだろう。

中国が「南京事件」関連でここ数十年間何も言わなかったが、90年代から「天安門虐殺」関連の西側から人権問題関連の攻撃を受け、この問題を攻勢的に取り上げ始めたという点をよく考えてほしい。 これ、北朝鮮が’拉致被害者問題’追及され始めると、’慰安婦問題’だしたのと似た時点だ。

何の考えもなく「南京事件」の詳しい真相を語る危険をよく考えてみなければならない。 そのような問題の歴史的、政治的な考慮なしに、そして当代の「明白で現存する脅威」であるか否かを考えずに、そのようなディテールな問題を問い詰めることは全く無意味だ。

ファクトは結局、まともなイデオロギー(科学ではこれを「理論的眺望(theoreticalperspective)」という。 「根拠(evidence)」ほど重要だ、これが。)とともにしたとき、いわゆる「真実」となるのである。

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