ライター:崔榮黙(メディアトラジ管理者)

3合目辺りから山頂を見上げた風景。この日は晴天で空がとても青く見えた

今年はコロナ過であまり身動きが取れず、つい最近、仕事が落ち着いてきたので週末に急遽去年夏に登った伊吹山を登りたくなって、土曜日(14日)朝9時ころに家を出た。この9時に出たのはちょっと甘い感じだったのを後程分かることになる。

ここから伊吹山へ向かう道のりは、一宮を通過するんだけどその一宮で渋滞が発生し時間がかかった。登山の入口である米原の駐車場に着いたら11時ころになった。
この一帯は多くの登山客が訪れるので個人が駐車場を設けて営業をしてるところが多い。去年は知らずに着いたらあるおじいさんからここにどうぞ!と言われ、言われんまんまその駐車場に止めて山頂へ目指したんだけど、今回はある家の前におばあさんが立っていて、こちらへどうぞ!と誘導されそのばあさんの家に設けてある駐車場に止めることになった。料金は一日400円で安い感じだった。その道路にはおばあさん以外におじいさんなど自分の駐車場を使うよう営業してたけど、おばあさんのどうぞ!には抵抗できず止めることになったけどその駐車場では既にいっぱいになっていて一スペースが空いていただけで私が最後に埋めたんだからそのおばあさんは今日の営業は終わりとして満足そうな笑顔だった。ちょっとおばあさんと会話を交わしたんだけど、本当に優しく親切だった。普段なら支払い後領収書まで要らんと思うが、手作りの領収書を渡され見たら料金は勿論電話番号まで書いてあった。そのおばあさん曰く、もし遅れたらここに連絡してくださいと。
他の駐車場は空いているところが多い中、そのおばあさんの駐車場はいっぱいになっていると言うことはこれも営業の手腕によるものだと登りながら考えてみた。勿論、私の様におばあさんのお誘いに負けて駐車した人がいると思うがそれも商売の一つであろう。世の中、あーだこーだと言っても物は溢れている。物一つ売るのが簡単でもあるが人によっては大変である。そういう意味で、おばあさんの営業力は凄いと思いながらなんかそうでもない!と思うのは何故だろう。
遠く見えるのは琵琶湖で有ると思われる。

登り始めて3合目のところでお互いに”こんにちは”と挨拶をする中であるおじいさんから声を掛けられた。立ち話でおじいさんからよくこの山を登るのか?と。私がいいえ、去年登って今年初めてですと答えた。今まで山登りする中で声を掛けられたのは初めてだった。

次に7合目辺りだったと思うが、この時間になると殆ど下りてくる人が多い、交互挨拶をしながら顔を上げて挨拶をすると若し女性が笑顔で”こんにちは!”と。その笑顔と優しい声は堪らんほどだった。2度とあり得ぬ場面で有ろう。
山頂に登ったのは午後2時半くらい。風が強くて寒かった。山頂に登ればラーメンを食べられると思ったけど店はすべて閉まっていた。そうか!11月だから商売は中止だったんだ。自分の情報力不足に嘆いても時遅し。
下山は3午後3時過ぎだったが、これが冬の日が短い時の誤算だった。4合目辺りまで下りてくると暗くなり始めた。上の方はあまり気が無いので周りが見えるくらいだったけど下の方は木が茂ているので足の元が見えづらいくなるほど暗くなっていた。こんな暗い中を下山するのは初めてだったので、冬の日は短いことをちゃんと覚えておかないと反省するところである。
山頂から見渡す風景