ライター:斎藤拓司(香港在住日本人ビジネスマン)

1965年、チャチャ麺は35ウォン

1965年の韓国の中華料理店での価格表だという。大衆中華の定番、チャジャンミョンが35ウォンであることが分かる。

調べてみたら1965年当時は固定相場制で1ドル=255ウォン。日本も固定相場制で1ドル=360円、つまりクロスレートで円換算すると35ウォンは約49円。1965年当時の日本の物価はかけ蕎麦が50円だったそうなので、当時、韓国のチャジャンミョンは日本のかけ蕎麦の値段と同じだったことになる。経済力で比較すれば凄まじく物価が高かったことが分かる(固定相場制のマジックでもあるが)。
自分の韓国在住時(1998年〜2001年)、チャジャンミョンは2000ウォン程度だった。当時のウォン円レート、10:1で換算すれば200円。日本のかけ蕎麦は400円ぐらいだったので、韓国のチャジャンミョンは日本のかけ蕎麦の半額程度だったと計算できる。今やチャジャンミョンは5400ウォンぐらいなので約500円。ほぼ日本のかけ蕎麦と同じ価格になっている。購買力平価で見ると韓国の物価は、この20年の間に日本円での比較で2倍になったことになる。
日韓条約で日本が準備した無償・有償資金を、この物価(購買力平価)で比較すると、日本が感じる8億ドルと韓国側で感じる8億ドルが違うことも分かる。
歴史を見る時、人間生活の基本である「経済」をきちんと押さえておかないと、過去を現在の尺度で測る根本的なミスを犯す。
もっとも1965年当時は闇レートで1ドル500ウォン(?)だったなどケチが付くかもしれないが、それは屁理屈である。少なくとも日韓国交回復後渡航した日本人外交官やビジネスマンは公定レートでウォンを買わされたはずだから。