ライター:崔榮黙(メディアトラジ管理者)

1970年代のソウル”蚕室”

今はあまり耳にしなくなった言葉であると思うが、その分なかなか覚えられず、直ぐ忘れちゃう単語であるため何とか頭に入れたいと思って。

やはり言葉は幼い時に覚えた言葉が一生忘れず、後で覚えた言葉は忘れるガチであると常に実感してることである。
この蚕に関する言葉は日常的には殆ど使わないが資料や本を読むときに出てくると困ったもんになる。
大分前、韓国にいたとき、テレビ中継を見たら、ソウルのジャムシル(蚕室)運動競技場での中継でアナウンサー曰く、このジャムシル(蚕室)は昔蚕を育てたところで有名だったと言う。その時、初めてジャムシルが蚕で有名だったのを知った。そう言えばジャム(蚕)は蚕を意味する言葉だったけど、殆ど漢字を使わなくなった時代、故に漢字に慣れてなかった当時の若者にとっては全く知らないことになる。
近くに昭和村があって2回行ったことがあって、入ってすぐ蚕の資料館があったので関心を持って回ってみたことがあった。妻の場合は幼い時に家で蚕を育てたと言うので詳しかったけど、私の場合は聞いただけで実際見たことは無かった。その時、蚕について絵で詳しく説明していたが文字は読めなかった。
それもあって、ふと、蚕について知りたくなって資料を見て整理してみようと思った次第である。
これも、卵が先か、蝶が先かになるが。
蝶が卵を産んで孵化すると、幼虫になる。
幼虫は,桑の葉っぱを食べて成虫になって行く。
成虫になると、寝場所を確保するために”繭”を作る。
繭を作ったらその中に入ってジーとして眠る訳だ
実際繭の中で寝るかどうか、何をするかは調べてないので分からないが兎に角、中にいる時の呼び方は”蛹”と言う。蛹になって時間が経つと蝶になる訳である。
幼虫が作った”繭”を糸にしたのが”絹”で、昔は大変高級な繊維になって、この繊維で作った布を”錦”といい、この錦で作った服は王室の人や支配階級の人たち、或いは金持ちの人たちしか着ることが出来なかった。
韓国では、蛹を茹でて食品が大変人気のある食べ物だった。しかし、私が住む田舎では無かった。いや、実際あったかどうか知らない。いつもテレビでしか見ることが出来なかった。その後食べた覚えもない。今も食べているかどうか知らないけど、韓国では大変有名な(だった?)食べ物であると言える。
この桑の葉っぱと何の関係があるか分からないけど、1980年代の半ばに”뽕桑”と言うエロ映画が公開され大変人気があったのは記憶に新しい!