文在寅 前大統領が過去に自身を「共産主義者」と呼んだ高(コ)·ヨンジュ前放送文化振興会理事長を相手に提起した損害賠償請求訴訟破棄差し戻し審で負けた。

ソウル中央地裁民事控訴1部(馬成永部長判事)は8日、文前大統領が2015年に高元理事長を相手取って起こした損害賠償請求訴訟を原告敗訴と判決した。 昨年9月、最高裁の判決趣旨に従ったものだ。

裁判所は高前理事長の発言に対して「ムン前大統領の政治的理念に対する論争を通じた検証過程の一環」とし「社会的評価に対する否定的な側面だけを浮き彫りにして表現の自由の限界を逸脱したと評価するのは妥当ではない」と明らかにした。

高元理事長は2013年1月、ある市民団体集会で当時大統領選候補だった文元大統領を指して「文候補は共産主義者であり、この人が大統領になれば韓国が赤化するのは時間の問題」と話した。

これに対しムン前大統領は「合理的根拠のない発言で社会的評価が深刻に侵害された」として高(コ)前理事長に1億ウォンを請求する訴訟を起こした。

1審は「ムン前大統領の社会的名声と評判が大きく損傷した」として3千万ウォンの慰謝料を支給しろと判決した。 2審も「過度に感情的、侮蔑的な言辞まで表現の自由とは認められない」としてコ前理事長の賠償責任を認めた。

しかし最高裁は「『共産主義者』という発言は高(コ)前理事長の経験を通じて出てきた意見ないし立場表明」とし、「ムン前大統領の名誉を傷つけるほどの具体的な事実の適時とは見難い」と見て事件を破棄した。

高(コ)前理事長は昨年2月、同じ内容の刑事事件でも最終無罪判決を受けた。

イム·デファン記者

뉴시스
高(コ)·ヨンジュ前放送文化振興会理事長

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